フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第84回】賢者の遺品

 賢者バジャルドの前に立っていたあたし達だったけれど、何か異様な雰囲気が漂っていた。
 この人、本当に賢者なの?



「と言っている割に、殺気が漂っているな。」
 アレク、あなたもそう思っていたのね。
「ククク…バレたか。我が正体を知ったからには、容赦はせぬぞ。」
 ついに本性を表したわね。賢者バジャルドを殺したのもあなたでしょ。あなたこそ覚悟しなさい!



 アレクは氷天三連突、あたしは国歌、リーゼルは聖なる息吹、クリスはヴァルキリーズジャベリン、いつものパターンでいくわよ。
 アレクが先制をとってヴァンパイアを1人仕留めたわ。そして、あたしの国歌の効果でクリスの攻撃力が倍化したわ。



 やったわ、ミドガルズオルムを暗闇に閉ざしたわ。でも、賢者バジャルドを殺しただけあって、すぐに戻っちゃったみたい。
 うぐっ……ヴァンパイアのブリザードであたしが麻痺させられちゃった。クリスも麻痺させられたみたい。
「エル、あたしに任せて!」



 ありがとう、リーゼル。クリスの麻痺はあたしの超癒しの歌で治せるから、リーゼルは聖なる息吹を使って。



 ふう、何とか倒せたわね。今回の戦闘はリーゼルが大活躍よ。
 13000の経験値と2600マルクを手に入れたわ。そして、マジックウォーターも手に入れたわ。



 もしかして、あなたは……。
「うむ、我が名はバジャルド……皆はわしのことを賢者と言うがのぉ。ところでアレクよ。」
 なぜアレクの名を知っているの?
「私は既に3ヶ月前にモンスターにやられてな。今は精神体じゃ。それ故、私はそなた達がここに来た理由をちゃんと知っているのじゃよ。」
「では、私達が聞きたいこともご存知なのですか?」



 ほら、あたしの言ったとおりじゃないの。
「エルよ、そなたの推察はほぼ正しい。じゃが、証拠となる映像がなければ両国とも納得せぬじゃろう。この水晶玉を見るがよい。」
 まあ、アレクの名前を知っているくらいだから、バジャルドがあたしの名前も知っていても不思議ではないわ。



 御言葉はありがたかったけれど、あたし達は「いいえ」を選択した。まだこの廃墟の探索が終わっていないわ。それからレオンに戻っても遅くはないでしょう。
「うむ。それもよかろう。帰るときは、奥の部屋にある水晶に触れるがよいぞ。」
 次の瞬間、バジャルドの身体が薄れていった。



 あたし達は、消えてしまったバジャルドに黙とうを捧げ、冥福を祈った。
 賢者バジャルドの遺品であるこの水晶玉をレオンとレイリアの両国王に見せれば、以前のように国交が回復することは間違いないわ。そればかりか、以前よりも国交がよくなるかも。雨降って地固まるというジパングの諺もあるしね。
 この廃墟には他にアイテム類がなかったみたい。奥の部屋の水晶に触れてもいいけれど、せっかくだからリヒター大臣からもらった「例の物」を使ってみようっと。



 さあ、レオン王とレイリア王にこの証拠を見せるのよ。
 国交回復は近いわ。


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2022/07/24


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