フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第81回】魔族の画策
4回目となるとさすがにウンザリするわ。
うるさいわね。フレイとスキールニルとク●リン……じゃなくて赤ふんどし……じゃなくてスルトを倒したあたし達に何か用なの?
「白昼堂々、橋の上で待ち伏せとはな。」
「もう一度聞く。貴様ら、レイリア王国の者か?」
何よこいつ。レイリア王国の人でないなら通しなさいよ。
「エル、どうやら問答無用らしい。ソフィーは王妃を安全な場所へ誘導を! そして他の3人は戦いの準備を!」
因みに、この骸骨はブリーラーレッスルと言うらしいわ。ブリーラーレッスルだかブリュッセルだか知らないけれど、こいつを倒さないことにはレオンに戻れないわ。
「死ねぇ!」
もうそのセリフ、聞き飽きたわ。あたしの言っている意味がわかる? 「死ね」と言ってあたし達に襲いかかってきた連中が悉く死んでいるってことよ。この意味がわかる? つまり、死ぬのはあなたの方よ!
クリスが覚えたてのヴァルキリーズジャベリンを使いたがっているわよ。このスキルはトリプルアタックの強化版で、優秀なヴァルキリーにしか使えない三回攻撃ですって。楽しみだわ。
あっという間にスケルトンロードを2体倒したわ。ブリーラーレッスルがパワーボムを唱えてきたけれど、そんなものはあたしの超癒しの歌ですぐに回復できちゃうから、ほとんど意味がないわね。
あたしの国歌が効いた後は一挙に4000以上のダメージを与えたわ。クリスも凄いスキルを身につけたものね。
10900の経験値と1800マルクを手に入れたわ。そして、ライフアップも手に入れたわ。
はいはい、永遠に地獄に行ってらっしゃい。
セシリアのアレクを見つめる目が……。
ダメよ、あなたは。あなたにはアルフォンソ国王がいるじゃないの。アレクと肉体関係を持ったら、アレクもあなたもレオン国民から石投げの刑に処せられるわ。それに、アレクはあたしのものなんだからね。
「ごめんなさい、あなたが彼の恋人とは知らなかったから……」
「恋人じゃなくて、愛エルフよ。」
「そんなの王妃様に言わなくていいっ!」
リーゼルがあたしに言った。
そう言えば、レオンからレイリアへ行くときにもこの橋を渡ったけれど、そのときはこんな奴いなかったわ。
やっぱりそうよ。●リリン……じゃなくてスルトがレオンの使者を殺し、ブリーラーレッスルがレイリアの使者を殺したのよ。それを、クリリ●……じゃなくてスルトがレイリア側のふりをして、ブリーラーレッスルがレオン側のふりをしていたってわけ。これは魔族の画策よ。早くセシリアをレオン王国に連れていかなくちゃ。
その後は何事もなく、あたし達はレオン王国に戻ってきた。だって、ブリーラーレッスルを倒したあたし達に襲いかかってくる雑魚なんていないでしょ。
城下町の入口には、既にお城からの使いの人が待っていたわ。
そう言ってセシリアはアレクの手を……って、そうはいかないわよ。アレクと手をつなぐ役はあたしよ!
「これって、何の意味があるんだろう?」
アレクがぼやいた。
いいの!
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2022/07/18
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