フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第58回】アレシアの元兇

 偽国王と偽王妃の正体はアンデッドだった。



 アレクはダブルアタック、あたしは国歌、リーゼルはセイントをレイスロードに、そしてクリスはトリプルアタックよ。



 レイスロードが、先制攻撃でアレクを狙ってきたわ。速い!
 でも、その後のリーゼルのセイントでレイスロードに804のダメージ。うん、いい感じね。あたしの国歌がアレクとクリスに効いて、2人の攻撃力が増加したわ。
 次のターンもレイスロードが先制でアレクにエナジードレインをかけてきたわ。



 アレクが集中攻撃されているけれど、あたしが癒しの歌スペシャルでサポート役に徹しているから大丈夫よ。
 次のターンは、ゴーストクィーンのパワーボムで、クリスが220のダメージを受けた。
「この偽王妃め!」
 クリスはパワーボムのお返しとばかりに、ゴーストクィーンにトリプルアタックを決めた。



 あとは、レイスロードよ。
 クリス、とどめは飽くまでもユーグが刺すんだから、あなたはウィザードリィで言うところのマバディもしくはラバディにしておきなさい(管理人注:敵のHPを1〜8にする便利な魔法ですが、これらの呪文でとどめを刺すことはできません)。



 レイスロードもクリスの一撃で倒れた……って、ちょっと、ユーグに仇を取らせるんでしょ。と、ここで、アレクが機転を利かせてくれたわ。
「ユーグ王子、今だ!」
 これまで王族以外の者に大声で呼びつけられるといった経験のないユーグ王子は頭の中が一瞬真っ白になり、アレクの言葉で何をしてよいかわからず、その場に呆然と立ち尽くしていた。
「早く! とどめを!」
 ユーグ王子は、本能的にアレクに言われるがままに行動していた。
 ガキイィッ!!
 ユーグがレイスロードに一撃を加えたのを確認して、アレクはレイスロードに歩み寄った。



「消滅したか……。」
 アレクが呟いた。ユーグ王子は、事の事態を把握できず、戸惑っているわ。アレク、ユーグに何か言ってあげなさい。
「フィンブルの冬とは……アレク……」
「ユーグ王子、お父上の仇討ち、見事でございました! アレシア国王も、草葉の陰で喜んでおられることでしょう!」
 うるさいわよ、アレク。普通の声で言いなさい。
 でも、ユーグ王子に対しては効果があったみたいね。戦闘終了による緊張感からの解放と、アレクの怒鳴り声が引き金になって、ユーグ王子のこれまで抑えつけていた感情が顕わになったみたいね。
「父上の無念は、バイエルン王国のアレク隊長の御助力により果たすことができました。どうか安らかにお眠りください。」
 ユーグ王子は咽び泣いたわ。ひとしきり泣いた後、ユーグ王子はアレクの方を向き、涙声で言った。
「アレクよ、母上を助けていただいたのみならず、父上の仇までの御尽力、感謝してもしきれない。」
「勿体なき御言葉でございます、ユーグ王子。」
 アレク、ちょっと強引じゃないの? カールにせよユーグにせよ、王子というものはいきなり大声を出されると、すぐ気が動転してしまうのよね。でも、これでアレシア王国とは平和的に解決できそうだわ。これも結果オーライってことね。
 この戦いで、経験値6900と3300マルク、そして金の指輪を手に入れたわ。



 アレクとクリスが、それぞれ新しいスキルを覚えたわ。次回の戦闘に使ってみようっと。
 さて、平静を取り戻したユーグがアレクに「フィンブルヴェトル」について聞いてきた。
「アレク、先程のフィンブルヴェトルの話だが、それはまことか?」



 これでキマリね。
 アルベルトもユーグも、魔族の偽者に騙された被害者なのだから、被害者同士が話し合うのは大切なことよ。



 もう本陣に着いたの? 相変わらずこのゲーム、道中の楽しみをカットしているわね。次の目的地まで迷わないで行かれるという見方もあるけれど。これについては賛否両論あると思うわ。



 ザウアーったら、まだ怒っているの? その怒った表情が、普段とかけ離れてかわいい。でも、これは内緒よ。


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2022/05/18


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