フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第52回】罠経由の鍵



 温泉の先へ進むと……。あら、分かれ道があるわ。ここからだと見えないけれど、これまでの傾向から奥に何かありそうね。奥の細道へ行ってみましょう。何だか、ジパングの古典に出てきたような気がするわね。確か、著者は松尾芭蕉だっけ? 松尾蕉芭だっけ?
「松尾芭蕉だよ。両方とも草かんむりだから間違いやすいんだけれど、草かんむりを取り除くと“巴焦”になるだろう。だから松尾芭蕉が正解なんだ。」
「アレク、頭いいのね。」
「他には『“○琵琶湖”と“×琶琵湖”』や『“○択捉島”と“×捉択島”』なども間違いやすいけれど、これらも共通の部首を取り除いて考えるといい。因みに、私は“捉択島”と書き間違えたことがあるんだ(管理人注:実話です)。これは「捉」を「とらえる」と読むことを使えば“択(え)捉(とろふ)島”という順番に行き着く……と、敵だ!」
 早速出たわね。アレクの多少脱線めいた話も飛んで行ってしまったわ。



 ゴールデンスライムって、テリーのワンダーランド(ドラゴンクエストモンスターズ)にも出てきたわね。実は、ここだけの話、管理人は昨年(2021年)ある女性VTuberのゲーム実況の影響で、テリーのワンダーランドを初めてプレイして、2か月かけて215種類のモンスターを全部集めたのよね。ここだけの話よ。
 取り敢えず、最初は様子見で、アレクとリーゼルはダブルアタック、クリスはトリプルアタック、あたしは葬送行進曲を……全然効かない! キマイラが痺れる息を、そしてゴールデンスライムがサンダーのスキルを使ってきたわ。やはり強いわね。
 あたしは癒しの歌スペシャルで回復役に、他の3人はダブルまたはトリプルアタックのスキルを。



 漸く倒せたわ。
 ここで、アレクを除く3人がレベル19になったわよ。まあ、アレクは戦線離脱していたから仕方がないわね。
 先へ進んで行くと……。



 何だか、ラリーXにも出てきそうな岩ね。この岩が邪魔なところもラリーXと同じだわ。残念だけれど、この岩を動かす方法がないのよ。通路沿いに行ってみましょう……あら?



 右側に赤い宝箱と樽、それに魔法陣があるわ。岩さえなければ簡単に行かれるのに。これも作者の陰謀ね。
 そして、通路沿いに左へ進むと……奥の細道と手前の細道が合流したわ。結局、どっちへ行っても同じじゃないの。まあ、仕方がないわ。更に奥へ進みましょう。



 この洞窟の奥に誰かいるわ。ひょっとして、あれがロジーナ? それは、いずれ分かることだわ。今すぐにロジーナが閉じ込められている牢獄への扉が開かれるとは思えないし、ひとまずは、先程見えた赤い宝箱の間を目指しましょう。
 道なりに進んで行くと……



 ついに来たわよ。まずは、赤い宝箱を。
「待った。この宝箱怪しいな。何か魔力を感じるんだが……。」
 でも、他に選択がなければ、この宝箱を開けるしかないわよ、アレク。
 宝箱を開けてみると……。
「えっ、何これ?」
 クリスが思わず宝箱に手を伸ばす……と、アレクが慌ててクリスの手をつかみ、引き戻した。
 ガチン!
 間一髪だった。あと数秒遅れていたら、クリスの手は宝箱に噛まれていたに違いないわ。
「こいつはミミックだ! トレジャーボックスビーストともいう罠のモンスターだ。噛まれたら痛いから気をつけろ!」
 このミミックは固定戦闘らしく、逃げる余地はないわ。逃げたら先へ進まなくなるもの。戦うしかないわ。



 こいつ、宝箱のくせにメルトアーマーなんか唱えてくるのお? あたしの「熱い歌」は、もともと鎧を着ていないこいつには効きそうもないし。こうなったらあたしの国歌とダブル・トリプルアタックで勝負よ!
 ふう、何とか勝ったわ。あの鋭い歯で腕なんか簡単に食いちぎられちゃいそうね。今度から、宝箱には気をつけなきゃ。
「洞窟は散々歩き回ったけれど、手掛かりはなしか……。」
 リーゼルが残念そうにつぶやいた。クリスが隣にある魔法陣を指差して言う。
「あと、残っているのは、隣の魔法陣だけれど……。」
「じゃあ、調べてみましょう。」
 ソフィーが促した。樽はただの樽でしかなかったから、やっぱりこの魔法陣しかないわ。
 あたし達は恐る恐る魔法陣に近づいた。



 魔法陣に触れるたときの感覚が甦ってきたわ。



 またこのパターンね。どこにワープするか分からないけれど、この罠にかからないと、先へ進めない設定になっているのよね。そうでしょ、作者さん。



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2022/05/03


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