フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第45回】天使の再襲撃
あたし達の目の前に現れたのは、紛れもないコンバットエンジェルだった。
問答無用ってこと!? 上等じゃない。
返り討ちにしてやるわ。
アレクはまだ弱っているから、攻撃よりもスキルを使ってもらいましょう。
あたしは葬送行進曲を、リーゼルはクェイクを、そしてクリスはダブルアタックを。
あら、アレクとあたしのスキルが全然効かないわ。逆に、敵のセイントとヒールが鬱陶しいわね。
そう言えば、この「国歌」って、何なのかしら? ちょっと唱えてみましょう。
効くかどうかは分からないけれど、アレクにはサイレンスで敵のスキルを封じ込めてもらうことにするわ。
サイレンスが効いているわよ。
それから、あたしの唱えた「国歌」は、あたし達全員の攻撃力・防御力・精神力・敏捷性を一定時間アップさせる効果があるらしいわ。戦闘が終わったら元に戻っちゃうのが欠点だけど、他のスキルも同様だから、まあ仕方がないわ。
あら、アレクが集中攻撃されているじゃないの。コンバットエンジェル達にとって、アレクが脅威ということなのね。
だったら、あたしはいつものように回復役に回って、アレク達は攻撃に集中してもらうだけのことよ。
とどめはクリスがさしたわ。あたし達の中で一番攻撃力が高いだけのことはあるわね。
それから「マナアップ」を手に入れたわ。このアイテムは最大MPが10ポイント上昇する優れ物だわ。MP(マジックポイント)の上昇アイテムは貴重な存在よ。
って、全然断末魔のアイコンじゃないじゃないの。それとも、コンバットエンジェルはジパングの「ノウメン」みたいに表情を変えない種族なの?
流石に、パウラもこの騒ぎは尋常ではないと思ったのか、中から出てきたわ。
「ちょっと、何の騒ぎ……え?」
「今、コンバットエンジェルが……」
ソフィーが息も絶え絶えに言った。
「何ですって! とにかく、本陣の中へ! 殿下にも報告しなきゃ。」
あたし達は本陣の横の寝室に向かった。
アレクも、あたし達と一緒の部屋にすっかり慣れたみたいで、もう何も言わないみたい。そう思ってアレクの方を見ると……早いわね。
アレクったら、もう寝息を立てているわ。余程コンバットエンジェルとの戦いで疲労したのね。
今日は、誰もアレクの身体に触れることなく、全員すぐに眠りについた。
アレク、まだ無理は禁物よ。
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2022/02/09
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