フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第42回】ロジーナを求めて

「シャァァァァ!」
 モンスターが威嚇する。やっつけるわよ!



 この醜い敵はオーガーだった。
 一部のファンタジー設定では、メスのオーガーには生殖能力がなく、オーガーが種を保存するためには人間の女性の力を借りなくてはならないらしいけれど、……そんなの絶対にイヤ。オーガーの子どもを産むくらいならば、死んだ方がましよ!
 ここで、冷静にこちらの状況を見てみるわ。特にソフィーは初戦闘だから、どんなスキルを持っているのかがちょっと楽しみよ。
 ソフィーの持っているスキルは……



 ダブルアタックを使ってみることにするわ。ソフィーの力がどの程度のものなのか。
 あたしは勿論、いつもの「葬送行進曲」よ。



 あたしの「葬送行進曲」で、オーガーを2体倒した。こんなヤツには絶対に身体を穢されたくないわ。



 今回は、ソフィーがとどめを刺したわ。もしかしたらアレクより強いかも。



 あたし・リーゼル・クリスがレベル17に上がったわ。
「国歌」って、何のスキルかわからないけれど、次の戦闘で使ってみることにしようっと。
 さて、助けた女性がこちらを向いているわ。この女性がロジーナでは?



「驚いたわね。まさか、助けてくれたのがソフィー達だったなんて。でも、誰に助けてもらったとしても、あなたがたは私達の命の恩人よ。」
「実は、叔母様。一人助けて欲しい人がいるんです。私の仲間で、敵の毒矢で背中を撃たれて瀕死の重傷なんです。」
「ええ、そういうことならば喜んで。ヴァレリー。」
「はい。」
 ヴァレリーと呼ばれた女性は、ロジーナの従者らしい。ルテティアの兵士たちでさえも一目置くほどの人だから、従者もいるわよね。
「アネットには、私が2〜3日は戻れないかも知れないことを伝えておいてね。私の努力が報われるかどうかはまだ分からないけれど。」
「承知しました。」



 ヴァレリーも、ロジーナに命を助けてもらって、それで従者をしているのかなあ。だとすると、ヴァレリーは今幸せでしょうね。自分が心から尊敬している人に仕えられるのだから。あたしもアレクに……ううん、よそう。それを考えるのは、この任務が全部終わってからでも遅くはないわ。
 今はロジーナを本陣に案内する方が先よ。



 そうだ。先にロジーナをパウラに逢わせよう。



 パウラがロジーナに自分の所在を明かしたくなかったのは、ルテティアの至る所に聞き耳があることを怖れていたからに違いないわ。
 そういう意味では、逆にロジーナがルテティアにいなかったのは都合が良かったのかも。
 アネットには寂しい思いをさせてしまうことになったけれど。ごめんなさい、アネット。



 アレク、お待たせ。薬師のロジーナを連れてきたわ。



← 【第41回】へ | 【第43回】へ →


2022/01/03
2022/01/11(一部修正)


直前のページに戻る

『フィンブルヴェトル物語』のトップに戻る

電源系ゲームプレイ録のトップに戻る

トップに戻る


(C)批判屋 管理人の許可なく本ホームページの内容を転載及び複写することを禁じます。