フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)
【第40回】エルの決意
あたしの名前はエル。エルフの村の長老の娘で、騎士隊長アレクのフィアンセ(婚約者)です。
アレクは、エルフの森であたしを助けてくれました。そのときから、あたしはアレクについていくことにしました。そして、リーゼル、クリス、ソフィーと知り合い、仲間になりました。仲間が増えるのはうれしかったんだけど、彼女達もアレクを狙っていて、もしかするとアレクを取られるんじゃないかといつも思っています。あたし達4人は、お互いアレク小隊の隊員であり、同時に恋のライバル同士という間柄でもあるのです。
今、あたしたちの状態は以下の通りです。
ソフィーがステータス画面に登場しないのは、ソフィーは直接戦闘に参加しないからなんだけれど、アレクがステータス画面に登場しないのは……
アレクは暗殺者の毒牙にかかりました。本当はアルベルト公爵を暗殺するために送り込まれたらしいけれど、刺客は公爵を暗殺するのに失敗しました。公爵の代わりにあたしを狙って、それを庇ったアレクは毒矢と刺客の自爆によって瀕死の重傷を負いました。もし、あのときアレクがあたしを庇ってくれなかったら、あたしは死んでいたことでしょう。
あたしの癒しの歌ではアレクの怪我を治すことができず、リーゼルや修道院の女性達のお蔭で、アレクは一命をとりとめました。でも、ここ2〜3日が峠らしいです。あの後、あたしは宿舎で一人、泣き明かしました。そして、泣き終わって少し落ち着いたとき、あたしは絶対にアレクを助けると自分自身に誓いました。
絶対に許さないわ、アレシア軍とマルクス教徒たち。今に見ていなさいよ!
でも、気持ちだけ昂っても、現状をみなきゃ。感情的に敵に立ち向かっても、返り討ちされるのは目に見えているわ。
このプレイ日記は、しばらくの間、あたし目線、つまりエル目線で進めることにします。
今、この場所にいるのは、あたしたちとアレクと見張りの門番、修道院の女性、そして、パウラ隊長だわ。アレクと門番以外は全員女性なのが気になるけれど、でもその方が敵の目を欺きやすいかも。アレクのパウラに対する物言いはきつかったけれど、あたしは別にパウラを悪い人だとは思っていないわよ。パウラの意見も聞いてみようっと。
眠れていないことはなかった。むしろ、あの後泣き疲れて眠ってしまった。あのとき、アレクに抱き締められた感触を覚えているからこそあたしはこうして立っていられるの。さもなければ、とうの昔に心が折れてしまっているところよ。
アレクだったら、パウラに対して「勝手に後付け設定をするな」と怒っているんだろうなあ。でも、あたしはアレクと違って短気じゃないから、そんなことは言わないわよ。
わかったわ、ソフィーのお母さんの双子の妹さんに会えばいいのね。
振り返ると、クリス、リーゼル、そしてソフィーまでいた。
ソフィーによると、ルテティアは現在敵対中のアレシアの首都だから、敵軍に顔を知られているパウラがルテティアの正門に顔を見せたら、一瞬でパウラは殺されてしまうかも。ましてアレシアの将軍が2人も斃れた今は厳戒態勢を敷いているのは間違いないわね。けれど、アルベルト殿下があたしたちにテントの中で待つように取り計らってくれたお蔭で、あたしたちはアレシア軍に顔を見られていない。そこが狙いなのよね。
リーゼルとクリスも異存はなかった。
そう言えば、あたしたち4人って、全員平等にアレクに抱かれたのよね。性的な意味ではなく、みんな泣いているところをアレクに抱き締められて、泣き明かした後に強くなっていっているのよ。自分の感情を吐き出せる異性がこんな目に逢っているのを黙って見ているようなあたし達じゃないわ。
出かけに、パウラがソフィーを呼び止める。
ステータス画面を確認……って、あれ、ソフィーも載っているわよ。
「だって、アレク隊長がいない間は3人になっちゃうでしょ。あたしも戦闘に加わらないと。」
確かに、あたし達は恋のライバル同士だけれども、アレクを助けたいという気持ちは全員一緒よ。
一人では乗り越えられない障碍も、みんなで力を合わせれば乗り越えられるのよ。仲間って、そういうものじゃない?
アレク、あたし達がパウラのお姉さんに会って来るから、それまで生きていなさいよ。
本陣を出て、東回りに進む。上の画面の西側(左下)に見えるお城がルテティアだけど、こんな遠回りをしなくちゃいけないなんて。
あら、東に見えるのはアルザス城じゃないの? アルザスの西側に来るだけでこんなに苦労をしなきゃいけないなんて。それもこれも内戦のせいよ。いつか内戦を治めて、自由に行き来できるようにしたいわ。
いよいよアレシアの首都ルテティアよ。ソフィー、よろしくお願いね。
(↓現在のステータスです。画像をクリックすると詳細を見ることができます。↓)
(↑尚、今回からソフィーもステータス画面に登場します。↑)
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2022/01/01
2022/01/16 一部修正
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