フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第34回】アレシアへの抜け道

 私の後に、4人の少女達が続く。4人とも顔が大人びてきたような気がする。
 少女から大人の女性へと変化していく瞬間を目にすることができることは、実は恵まれているということをこのときの私はまだ知らなかった。



 伯爵の声で、我に返る。彼女達の成長を見守るのもいいが、今は目前のことに集中することだ。





 私も知らんわ! よくぞ言ってくれた、エルよ。エルは初めて会ったときとあまり変わっていないかもしれない。エルフの寿命は人間よりも長いからだろうか。
 アルベルト公爵は予想外のエルの反応に多少困惑したようだったが、やがていつもの口調で説明した。



 その後の会議の内容を要約すると……
  • まずは、この抜け道を「制圧」し、アレシア側に抜け、軽兵のみをライン川の西岸に進ませる。
  • 「制圧」の理由は、この抜け道はアレシアの住民が作ったものだからである。
  • 亡命者を際限なく受け入れるわけにはいかないため、この関所が設けられた。
  • 当然ながら、抜け道はアレシアが抑えていると見て差し支えない。



  •  フォルゲン伯爵まで作者の口調を真似しているのか……。おっと、要約の続きを。
  • アルベルト公爵の偽者が蔓延っていた3ヶ月間で仕上げた要塞を陥落させれば、アレシアにとって相当な打撃となるだろう。
  • 具体的な「制圧」の方法としては、我々アレク小隊が抜け道を先行し、敵を掃討する。その後、ロールシャッハの特殊部隊が後に続く。
  • ライン川の西岸に抜けたら、要塞正門から要塞内部に潜入し、花火を用いて敵を攪乱する。攪乱させたら即刻撤退する。
  • その後、軽兵のみを1000人渡航させた後は、要塞後方にある敵の補給部隊を叩く。その後、反転し、ディジョン西方にある平原に進める。
  •  それ以降のことは、実際に事が運んでから臨機応変、行き当たりばったりに対応するしかないだろう。作戦会議というものは、全てがうまく行くとは限らないのだ。逆に言うと、うまく行かないことが作成成功につながることもある。



     関所の北西へと向かう…。





     あった! この階段を降りればいいんだ。
    「行くぞ。」
    「はい!」
     彼女達4人の表情が凛々しく、そして頼もしく見える。特に、クリスとソフィーの顔つきが昨日とまるで違うように思える。だが、顔つきが変わろうが変わるまいが、エルはエル、リーゼルはリーゼル、クリスはクリス、そしてソフィーはソフィーである。彼女達の本質は変わらない。



     階段を降りると、そこは地下水路であった。道なりに進んで行く。



    「やはり」ということは、アレシア側も我々の動きを読んでいたということか。だが、そんなことはこっちもお見通しよ。
     この作戦は、読みの深さで決まるだろう。フォルゲン伯爵、大臣、アルベルト公爵の深読みを信じて、戦闘に突入する。

     (次回に続く)

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    2021/12/05


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