フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



【第21回】参謀との対決



 ロールシャッハ城の内部は別段変わったところはない。バイエルン城の内部と似たり寄ったりだ。アルベルト公爵直々に見回っているとあって、城内の人たちも私達を訝しがらない。



 まあ、驚くだろうな。“殿下”は本来玉座に着いているはずなのだから。
 この城内に参謀のギーゼン将軍と公爵の偽者がいるはずだ。通路を進んでいく。やがて階段を昇ると……



 いた! こいつがギーゼン将軍だろう。



 それは、お前たち偽者を成敗するためだ。
「あれ、殿下……。確か、殿下は玉座におわしておいででは……」
 ギーゼンの傍らにいる兵士は困惑している。無理もない。兵士は何も事情を知らないのだから。……と、アルベルト公爵が動いた。参謀は飽くまでもギーゼン、兵士はむしろ被害者だ。兵士にはしばらく眠ってもらおう。世の中、知らないことの方がよいこともあるのだ。



 久々の中ボス戦闘。無論逃げることはできない。ここでもエルの精神攻撃が炸裂する。
 エルのスキルによって、ギーゼンが混乱した。





 こうして、ギーゼン達を討伐することができた。
  • ガードアップ(防御力+3)を入手
  • エル … レベル13へ、癒しの歌スペシャル(?)を習得
  • リーゼル … レベル13へ、ブラインドを習得
  • クリス … レベル13へ
  •  私だけレベルアップしていないのが気になるが、これは恐らく創造主の意向なのだろう。
     さて、ギーゼンを見るが、辛うじて息がある。アルベルト公爵がギーゼンに歩み寄る。
    「ギーゼンよ、貴様を教唆したのは誰だ? 返答次第では容赦はせぬぞ。」
    「うう、それは……私の……グフッ………」
     そこまで言ってギーゼンは息絶える。恐らく奥歯に毒が仕込んであったのだろう。



     ギーゼン亡き今、それが最善策だろう。それにしても、いざという時に仲間の秘密を漏らさぬように奥歯に毒まで仕込むとは……だが、ここで一つ疑問がある。自分本位なこの男に仲間を守るようなことをするだろうか? この毒も悪魔との契約によって仕込まれ、裏切りのときに魔法で発動するようになっていたのではないだろうか。即ちギーゼンすらも捨て駒にするような巨悪の根源がいると考える必要があるだろう。
     恐らくロールシャッハの真の参謀は玉座にいるのだろうが、その前に、他に怪しいところがないかチェックする。





     それにしても、城内の人員は性別によって大別されると言っても過言ではない。
     男性は執事・大臣といった城の重役あるいは兵士などの警護役、女性はメイドといった王族の身の回りの世話役といった感じだ。たまに、城内を楽しませる芸人達が客人として招かれることもある。今更ながらと言われるかもしれないが。


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    2020/04/22


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