雪の魔女の洞窟(プレイ日記)


【第1回】 峻厳なる氷点下の山脈

〔STATUS(現在の値/原点)
 技術点 … 12/12
 体力点 … 19/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … なし
 金貨 … 0
 食料 … 10
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣

〔1〜〕
 砦に立ちもどったころには死体は雪に覆われ、怪物の足跡も隠されてしまっている。おぞましい殺人獣を発見出来るかもしれないので、氷指山脈を目指す。目指したはいいのだが、この雪山では視界が効かない。山腹の雪は柔らかく、ゆっくり登っていると脚が膝まで埋まってしまう。幸い、雪靴だから大丈夫だが、それにしても歩きづらいことに変わりはない。まもなく氷の橋のかかったクレバスの縁に出る。さて、どうしよう?この氷の橋を渡るか、あるいは迂回するか。…氷の橋を渡った瞬間、実は人間の体重に耐えられる代物ではありませんでした、なんて洒落にならないからな。ここは一つ迂回することにしよう。
 クレバスを迂回し、その縁に沿って歩いていると風が吹き荒(すさ)び出し、雪が何度も顔にかかる。ここはフードをかぶり、頭を下げて雪が顔にかからないようにして歩くのが一番だ。風上に向かって歩いていると、突然雪の帳の中から黒い影が現われる――巨大な毛深い生き物だ。象か?いや、象ではないぞ。この生き物はマンモスだ!故国ジパングの縄文時代(旧石器時代)においては人類の貴重な食糧源だった。長い牙が脅(おびや)かすように外側に反り返っている。ちょっと待て。まさか、この私を…食糧とでも……?その予想は当たっていた。大きく鼻を鳴らしながら、のっしのっしと迫ってくるあたりは象に似ている。流石は象の祖先…なんて悠長なことを考えている場合ではない。それにしても、冒険開始から2パラグラフ目でいきなり戦闘とは、今度の冒険は戦闘だらけの予感(?)がする…。
 〔マンモス〕 技術点 10   体力点 11
 〔批判屋〕  技術点 12   体力点 19
[戦闘ラウンド(青字DDの値)]
[1R] ×〔マンモス〕10+=15 < 21=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=9
[2R] ×〔マンモス〕10+=17 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=7
[3R] ×〔マンモス〕10+=18 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=5
[4R] ×〔マンモス〕10+=14 < 15=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=3
[5R] ×〔マンモス〕10+=14 < 18=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=1
[6R] ×〔マンモス〕10+=17 < 20=12+〔批判屋〕○ ⇒ 〔マンモス〕体力点−2=0
 初戦は辛くも無傷で勝利した。だが、マンモスの技術点は決して低くないぞ。本来、マンモス狩りは集落の人たちが協力し合ってしていたのでは……まあいいか。今回の技術点は頼もしい限りであることを改めて認識した。
 マンモスを倒し、再びクレバスに沿って進む。クレバスの端にたどりつくのに懸命に歩いて半時間かかる。やっと再び山に登れるようになるが、勾配(斜面の傾き)と渦巻く雪のせいでなかなか進まない。おまけに雪の降り方が激しくなり、強風に煽られて逆巻く。吹雪になってきたのだ。これはまずいぞ。流石は氷指山脈、峻厳な氷点下の世界だ。辺りを見回したが、吹雪を凌げる場所はどこにも見当たらない。ここで、昔の記憶が甦る。雪と言ったら、雪だるま、雪合戦、スキー、鎌倉、……そうだ、鎌倉だ。鎌倉を作ればいいんだ。吹雪が激しくならないうちに雪を剣で掻き出し、自分の体が入れる分だけの広さを確保する。吹雪がさっきよりも激しくなり、いよいよ視界が利かなくなる頃、鎌倉が完成する。私は自分で作った家に急いで入る。雪の家の中は風を通さず、また、私の体温がこもるので暖かい。だが、雪の家に腰を下ろした瞬間、これまでの疲労がどっと押し寄せた。無理もない。歩き疲れ、戦闘疲れ、そして雪の家を作ったときの疲労。これだけでも十分体力を消耗する。食料2食分をあっという間に平らげたが、それでも体力点を増やすには至らない(もともと原点のままという理由もあるが)。満腹感と家の暖かさでついうとうとしてしまう。一時間くらい経った頃だろうか、目が覚めたころには吹雪はやんでいた。このまま氷の家にいたい気持ちもあるが、本来の任務を忘れてはならぬ。この氷の家は、次にここへ来た人に譲ることにしよう。私は氷の家を出て、また雪山を進んでいく。
 雪山を進んでいくと、張り出した岩の下に、山腹にくっつくように建てられた小さな木造の小屋が見える。屋根には雪が高く積もり、窓の出っ張りからは長い氷柱がぶら下がっている。深々とつけられた一組の足跡が小屋から出て山腹を登っているのを見て取る。ついさっきまで誰かがいたな。もう少し私が早くここに着いていたら吹雪をここで凌げただろうに…なんとタイミングの悪いことだ。まあいい。鎌倉作りはそれなりに楽しかったからな(そういう問題か?)。手がかりがあるかもしれないので小屋に入ってみる
 小屋の正面の戸は閉じたまま凍りついていた。こうなったら体当たりだ。何度か体当たりを繰り返すと、凍りついた戸も開いた。中は一間しかなく、毛皮猟師の持ち物が置かれている。罠や毛皮や袋が片隅に積み上げてある。木の寝台、テーブルと椅子、それにいくつかの料理道具は最近使用された形跡があり、炉の灰はまだ暖かい。間違いなくさっきまでここに誰かいた証拠だ。それはそうと、冷めたシチューはもったいないな。薪は小屋の隅に大量に積み上げられている。ここは、シチューを温めかえすことにしよう。
 じきに火が暖炉で燃えさかり、パチパチと音を立て始める。炎の熱が私の体にしみとおり、その暖かさに浸りきる。寒い日の温かいシチューは格別美味で、力がよみがえるのを感じる。体力点3を加える(ですが、原点数…)。シチューで元気を取り戻し、小屋を出ようとしたとき、寝台の下にいくつかの武器があるのが目に留まる。荷物が重くなるかもしれないが、今の状態ならばまだ大丈夫そうだ。戦鎚を持って小屋を出る。
 再び深い雪の中に出る。足跡はまだ健在だ。この足跡の持ち主も、もしかすると私と同じ獲物を狙っているのかもしれない。よし、金貨50枚は近いぞ。私は足跡をたどりながら山腹を登り出す。

〔STATUS(現在の値/原点)
 ※ 変化があったものは赤い太字
 技術点 … 12/12
 体力点 … 19/19
 運点 … 9/9
 特筆点 … なし
 金貨 … 0
 食料 … 
 飲み薬 … ツキ薬(原運点+1の値まで回復)
 所持品 … 剣、戦鎚(ハンマー)
 (Save Number:263→190)

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2014/03/03


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