| 場面 | 不忠度 | 総評 |
155 | 副長をはじめとする船員全員の不平を叱ったところ、船員から矢で胸を射抜かれる |    | 日常生活における目下の人達への態度を即刻改めなくてはならないことを意味している。「船長の欲のために死ぬ気はねえよ」という船員の不平を「社長の欲のために死ぬ気はねえよ」と置き換えればわかるであろう。副長(副船長)の不平は船員全員の不平である。船員全員の不平が一致し、その不平を副長が代表して訴えている。それに背いては、このような結果になって当然である。 |
182 | 怪物に仲間を食われて怯えた船員たちの不満がつのり、運悪く置き去りにされる |   | 部下たちの不平に対し無理を押し通そうとした報いである。運だめしで凶と出た場合にこの番号に来ることになるが、これは運の悪い上司の末路を意味する。「やなこった。あちこち危ないところにつれまわされるのは、もうまっぴらなんだ。」という部下の言葉は、部下に無理を強いる上司ほど運の悪い輩であることを如実に示している。 |
379 | 南風の袋を部下にこっそり開けられてしまい、タクに戻されて敗北が確定する |  | 「首領の言うことを信じないなんて、なにごとだ」と船員たちを力ずくで黙らせた結果である。悪辣非道で残忍無比で知られている者の言うことなど、誰が信じられるだろうか。「俺はお前達の言うことは信じない、だがお前達は俺の言うことを信じろ」と言っているのと同じである。こんな自分勝手な独裁政治は決して長続きせず、陰から徐々に崩壊していく良い例である。 |