パンタクル(パンタクル1.01)正誤表


 『パンタクル』の研究でまず真っ先に行なうべきだと私が思ったのは、1も2もなく誤植の発見でした。
 2002年5月、創土社から『パンタクル1.01』が発刊されました。これは、元祖の東京創元社版『パンタクル』での論理的な誤りを訂正した“修正版”として1.01という名前がついたものとされています。しかし、実際に『パンタクル1.01』の初版を見ると「修正版の癖に誤植が多すぎる!」という点がまず目立ちました。私の仕事柄、どうしても細かい誤植に目が行ってしまいました。印刷物とて所詮は人間の産物、間違いの可能性は必ずあります。まして発売の期日までに間に合わせるという条件がつけば、その可能性がより一層高くなることは必至です。
 ここでは、創土社のサイトにある正誤表の他にも、原版(東京創元社)の本と比べて誤植と思われる箇所、そして原版そのものの誤植も一部取り上げることにします。創土社の正誤表は、飽くまでも致命的な誤植(パラグラフジャンプ関連のもの)に留めていますが、ここでは見つけられる限り全ての誤植(※注)を取り上げて行きたいと思います(創土社のサイトには載っていない誤植の中にもパラグラフジャンプ関連のものがありました)。
 尚、このページの主旨は、飽くまでも出版物には必ず誤植がつきものという一例を示すことに過ぎず、決して創土社の名誉を毀損する意図ではないことをここに明記いたします。

 (※注) 字体の不具合(太字にするべき箇所が太字になっていない、など)は除く。


【パンタクル1.01 正誤表】

[凡例]
  … 創土社のサイトにも載っている誤植(2010年2月19日現在)
  … 原版(東京創元社版)にもあった誤植
番号 誤(赤字部分) 正(青字部分)
ただし、もしあなが金剛石を持っていたら ただし、もしあなたが金剛石を持っていたら
一八 中陰子の目が空ろに周囲を見回す。 中陰子の目が空ろに周囲を見回す。
一九 小さくなったなたは 小さくなったなたは
二〇 重さすない。 重さすない。
三五 記号「血」、「火」、「作」を記すこと。 記号「古」、「血」、「火」、「作」を記すこと。
三九 やっり――」とあなたは呟いた。 やっぱり――」とあなたは呟いた。
九四 呪いの手斧なら(三八)へ、 呪いの手斧なら(三八)へ、
一一六 人面百一匹と戦わねばならない。 人面百一匹と戦わねばならない。
一二五 羅迦は、反射に呪をかけた。 羅迦は、反射に呪をかけた。
一二九 左の繁みに入り、右へ折れてから左へ折れるなら(四〇二)へ進め。 左の繁みに入り、右へ折れて、右へ折れてから左へ折れるなら(四〇二)へ進め。
一三六 荒御霊の最を…(中略)…悲惨な最だ。 荒御霊の最を…(中略)…悲惨な最だ。
一三八 川を下ってシャンバラーの軍勢は、 川を下ってきたシャンバラーの軍勢は、
一四二 白い霧状の気体は流れ星のよに尾を引きながら、… 白い霧状の気体は流れ星のように尾を引きながら、…
一四六 人面百を焼く。 人面百を焼く。
一五二 (二九)へ進む。 (二九)へ進む。
一五六 苦労してやっ取り戻したばかりの至宝を、 苦労してやっ取り戻したばかりの至宝を、
一六九 今後、二百年も妖魔として 今後、百年も二百年も妖魔として
一八八 まだ16ポイント満たない場合、 まだ16ポイント満たない場合、
一八九 もしここでたい0になったら(四)へ進め。 もしここで体力ポイントが0になったら(四)へ進め。
二一六 死人憑きに一瞬の隙がきでた。 死人憑きに一瞬の隙ができた。
二二三 北へ戻ることだ。 北へ戻ることだ。
二五〇 僧侶の刻印が『 僧侶の刻印が『20
二九〇 八六 ⇒ 三二〇 六八 ⇒ 三二〇
三二二 四人全員を屠ったら(四七八 四人全員を屠ったら(四八七
三二八 (b)羅迦 羅迦(“”は象嵌と思われます)
三三五 そっ忍ばせてくれたのだ そっ忍ばせてくれたのだ
三四七 危険性なでお微塵も考えられなかった。 危険性な微塵も考えられなかった。
三五〇 万能章の位置  進むべき番号 (原書は縦書きなので、矢印の向きはとなる)
三五六 吉と出たら(四四三 吉と出たら(四三四
三七四 入るなら(九五)へ進む。 に(へ)入るなら(九五)へ進む。
三七五 西なら(四五八) 西なら(四五八)進む
三七八 あなたはここに貴重な品を一つ あなたはここにあった貴重な品を一つ
三八八 (b)羅迦 羅迦(“”は象嵌と思われます)
四一七 人面百は腹のあたりを一刀両断され、 人面百は腹のあたりを一刀両断され、
四三〇 あたな体力ポイントを6回復させることができる。 あなた体力ポイントを6回復させることができる。
四五七 りたての井戸のように りたての井戸のように
四九〇 万能章の位置  進むべき番号 (原書は縦書きなので、矢印の向きはとなる)


 その他にもお気づきの方や何かご意見・ご批判等ございましたら、私宛に連絡をいただければ幸いです。


2007/06/06
2007/11/01(二一六番の誤植を追加)
2008/01/14(九四番、一六九番の誤植を追加)
2010/02/19(一二五番、一四二番、一八九番、四三〇番の誤植を追加、創土社へのリンクに関連する部分を修正)


直前のページに戻る

トップに戻る


(C)批判屋 管理人の許可なく本ホームページの内容を転載及び複写することを禁じます。