魔法使いの丘

 ソーサリーシリーズ第1巻『魔法使いの丘』(復刻版では『シャムタンティの丘を越えて』)は、故郷アナランド〜トレパーニまでが舞台となっています。
 敵も、最後のマンティコアを除いてはそれほど強い敵は出てきませんし、マンティコアを倒した後はリフレッシュ(各能力値を原点まで戻してもらう&病気や呪いのペナルティが全部消える)し、更に第1巻をクリアしたボーナス点として原運勢ポイント(原強運点)を1点増やすことができます。それでは全部素通りすればよいのかというとそうではなく、ここで手に入れたアイテムが次の巻で必要になったり(4巻で必要になるアイテムが1巻で出てきます!)、貴重な出会いがあったりします。やはり、シリーズものですと前の巻で手に入れたアイテムや手がかりを次の巻で生かすというシステムを作れるのが強いですね。
 途中、ビリタンティでは、ミニマイトのジャンに出会います。戦士ならば別にお供にしてもしなくても同じ(むしろ連れがいて心強い?)ですが、魔術師ならばジャンを蛇蠍のように嫌っても何ら不思議ではありません。と言うのは、ジャンがそばにいる限りは、たったひとつの魔法を除いて全部の魔法が効果を現さなくなるからです。しかも、ジャンは主人公が気に入ったのかどこまでもついて行こうとします。ジャンは動きが素早いので、追い払うことも殺すこともできません。魔女ガザ・ムーンかトレパーニの祈祷師に頼んで追い払ってもらうまで魔法は一切使えません。
 一緒にいると魔法が使えないし、かと言って体が極端に小さいので戦闘の役にも立たないし、全くもってジャンは邪魔者です。しかし、実はジャンこそがこの任務の達成において非常に重要な鍵を握っている1人なのです。それはまた後の話ということで…。
 この第1巻目は、ニセの呪文が数多く出てきます。プレイヤーがまだ完全に呪文を覚えきっていないという作者の読みなのかどうかはわかりませんが、第1巻では5つ並んでいる呪文のうち平均して2つはニセの呪文が混ざっています。もし、ニセの呪文を選んでしまうと…

 体力ポイントを5減らす。こんな呪文は存在しない。直前の番号へ戻って選び直すこと。

 と見事に叱られてしまいます。実は、私も48種類の呪文を全部覚えていながら綴りのLとRを間違えてニセの呪文を選んでしまったというヘマをしたことがあります……(沈)
 でも、最初はみんなこうして試行錯誤を重ねて少しずつ覚えていくのでしょうね。

2005/05/14


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