未完結ゲームブックシリーズ


 1980年代後半のゲームブックブーム最盛期だった頃、シリーズもの(ソーサリーなど)のゲームブックが日本で発刊されていました。
 各シリーズものは、著者がきちんと完結した作品もありますが、中には未完結のまま現在まで至っていたり、あるいは洋書では完結しているものの和訳本では未訳のままだったりと、言わば「尻切れトンボ」状態になっているシリーズも少なくありません。
 そこで、ここではそういった「未完結」のシリーズや未刊と言われているゲームブックを紹介したいと思います。
 現在は、創土社が徐々に復刊しつつありますが、それでもこれらのシリーズがいつ刊行されるかが全くわかりません。
 徐々に完成していく方針ですが、この他にも何か情報がありましたらお知らせいただくと非常にありがたく思います。

 皆さんの情報を、お待ちしておりま〜す!


『デュマレスト・サーガ』 (『巨大コンピューターの謎』『惑星不時着』 東京創元社)

 主人公アール・デュマレストが子供の頃にあとにしてきた生まれ故郷の星“地球”を求めて星から星へと渡り歩く冒険です。東京創元社から『巨大コンピューターの謎』『惑星不時着』の二作が刊行されましたが、その後は刊行されずじまいとなってしまいました。
 この作品はE・C・タブのSF小説をゲームブック化したものです。原作の方は無論完結していますが、原作もゲームブック版も未完結です。

※情報提供者:山口プリン様 ご協力ありがとうございました。(2005/11/27 批判屋ALADDIN)

(2005/08/01)


『機竜魔の紋章』 (ブラック・ポイント原作 村上震著)  ※2005/07/31に『未プレイゲームブック』から移動しました。

 呪術を使う能力を備えた「紋章族」と地球人が戦った、長く激しい戦争は終結した。しかし、宇宙には新たな脅威が誕生していた。自動戦闘メカとして作られた機械生命体みずからの意志を持ち、両種族を攻撃し始めたのだ。あなたの宇宙船は、生命体の攻撃を受け、航行不能に陥った。人気コミックのゲームブック化。

 実は、この『機竜魔の紋章』は、長期間<近刊>となっており、東京創元社最後のゲームブック作品である『ギャランス・ハート』が刊行されたときも未刊のままでした。そのときは既に日本でのゲームブックブームも下火になっており、恐らく未刊のまま終了したものと思われます。
 しかし、アドベチャラーズ・イン(創土社の“剣社通信”にあたる、かつて東京創元社のゲームブックの投げ込みにあった付録)によると、『機竜魔の紋章』をプレイされた方はいらっしゃるそうです。噂によると『凶兆の九星座』と同じく何かのゲームブック雑誌で発表され、それを改めて文庫化しようとしたが結局未遂に終わったらしいのですが…。私も、どんなゲームブックかを知りたいところですね。
 『機竜魔の紋章』を創土社のゲームノベルとして復刊して欲しいとの声も結構挙がっているようです。
(2005/07/17)



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