FFシリーズ全体を通して


 これまで、1巻〜33巻までのFFシリーズについて述べてきました。
 実は、私もこの記事を書く前は各巻に「タイタン」という漠然とした世界がただあるものという感覚でしたが、改めて自分なりの解説を書いてみると、色々気づく点が出てきました。今になってFFシリーズの新しい楽しみ方を知ることが出来ました。
 33巻『天空要塞アーロック』が日本で刊行されたときには、日本からゲームブックというジャンルそのものが下火になってきた時代でもありました。いや、33巻からFFシリーズも下火になっていたのかもしれません。
 そして、社会思想社がまさかの倒産という事態も大きな影響を与えたに違いないでしょう。
 しかし、21世紀になってから創土社(Sword社)がソーサリーシリーズを復刻版として刊行したことも事実です。
 また、扶桑社からは2005年7月11日現在『火吹山の魔法使い』及び『バルサスの要塞』が刊行されています(値段は840円とやや高めなのが玉に瑕ですが…)。34巻以降の未訳作品も翻訳されるかもしれません。もしそれが実現すれば、実に15年ぶりのFF翻訳版の新刊ということになります。
 私がゲームブックファンなのは一応周りでは有名ですが、私の周りにはそういう仲間があまりいなかったので、もしかしたらもうゲームブックは刊行されないかもしれないという不安感もありました。(そしてその頃私がWizardryにはまったからというのもあります…)
 しかし、インターネットという情報網をたどっているうちに、全国には私のような人が沢山いるということを知り、希望が見えてきました。更に、昨年初めてコミックマーケットの「非電源系」というカテゴリーのブースに行き、私もまだまだいける口ではないかという妙な自信も覚えたりしました。
 …実は、私も高校時代に作り始めたT&T(トンネルズ&トロールズ)のソロ・アドベンチャーシナリオがあるのですが、これを何らかの形で発表したいとはいつも心のどこかで思っています。しかし、なかなか「集中して作業をする」気力がないので現在は停滞しています。
 当面は既刊ゲームブックのフローチャートや謎解き作成などの路線で行こうかとも思っています(少し消極的かな?)。

2005/07/11


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