フィンブルヴェトル物語(プレイ日記)



〔あとがき〕

 お蔭様で、長期間のプレイ日記を完結させることができました。プレイを開始してから3年4か月でクリアという、このサイトで最長の期間となりました。
 思えば『批判屋』の新サイト移転の記念企画に何か新しいことを始めようと思っていた矢先、相互リンクでお世話になっているgreathelpさんの作成されたゲームをプレイしようと思い立った次第です。半ば出来心(?)で始めたとも言える企画でした。
 ウィザードリィなどの見知っているゲームとは違い、初めてプレイするゲーム内容を自分なりに文章でまとめるという作業は想像以上に大変なものでした。しかも、本編の流れで個人的に気に入らない場面をアレンジし、収拾がつかなくなり、後で強引に辻褄を合わせるという作業も停滞した要因の一つでした。最初のうちはこれもテキスト画面ならではの醍醐味だと思っていたのですが、その辻褄合わせがだんだん面倒になり、長期間の更新停止状態が続き、一度はこのプレイ日記を放棄しようかという誘惑にもかられました。ですが、それでは折角このプレイ日記を書くことを快諾してくださったgreathelpさんに対して合わせる顔がないと思い直し、プレイ日記を再開しました。そして、今年の元日にエル目線になってから更新頻度が上がり、8月7日からクリアまで50日連続更新という爆発的な追い上げにより、クリアする運びとなりました。
 実は、greathelpさんのサイトが今年(2022年)の10月に閉鎖してしまうことが私の背中を後押しする大きな要因でもありました。このゲームの『真の神』であるgreathelpさんのサイトが閉鎖する前には何とかクリアしようという目標が私の心の中を駆け巡り、そして、目標は達成されました。皮肉にも、greathelpさんのサイトの閉鎖があったからこそクリアが叶ったということになります。これも天命かもしれません。

 さて、このゲームの感想について述べていきたいと思います。
 まずは、良くも悪くも、次の目的地に迷わず行くことができるというのがこのゲームの特徴だと思います。この物語の主人公であるアレクは軍の騎士隊長という役職柄、軍の上司であるフォルゲン伯爵やアルベルト公爵からの命令で次の目的地に向かいます。その際、命令された場所以外へ行こうとしても「次の目的地へ急がなくては」となって、行くことができません。これについては賛否両論あると思います。「次の目的を見失う心配がなくて助かる」という見方もあれば「自分の行きたいところへ行くことができずに不自由だ」という見方もあると思います。この「次の目的地に誘導する」仕様こそがこのゲームの一番の特徴だと個人的には思いました。
 このゲームのBGMが素晴らしく、エルフの村やフィールド移動は昔の風景を思い出し、イザール温泉の洞窟のBGMは幻想的な雰囲気を味わうことができました。
 スキル(魔法)や消費アイテムについては、消費MP0のスキルで十分対応できるので出番が少なく、やや存在感が薄かった気がします。
 そして、このゲームをプレイすればするほど、何と言っても今自分のいる世界が現代の日本で良かったというのを強く感じました。学校の国語の教科書や入試問題に出てくる国語の文章問題には海外を肯定的に、日本を否定的に捉えている文章が多いのですが、やはり日本生まれの日本育ちで良かったという面もたくさんあります。『生まれながらの王族』に対して無条件に敬意を払うことが大嫌いな私がこのゲームの世界に生まれたとしたら、恐らく反逆罪ですぐに囚われの身となることでしょう。
 そういうこともあり、登場人物やストーリーの設定は原作より一部改変してあります。また、原作ではアレクの言葉遣いがあまりにも汚すぎると見受けられる場面もあったため、これも一部(どころではなくだいぶ)改変してあります。アイテムの得失やレベルなどの数値的な面は原作に忠実に再現しています。クリアレベル(光の神バルドルを倒した後)は、アレクが68、エルとリーゼルとクリスが72でした。最終セーブ時のプレイ時間は9時間44分48秒でした。
 このゲームのジャンルはRPGですが、背景はガリアやロードス島やアルスラーンなどの「戦記物」、あるいは平家物語に代表される「軍記物語」に近いかもしれません。

 この3年4か月の間に、世界的にも、私の身の回りでも、色々なことがありました。新型コロナウイルスの世界的な蔓延は言うまでもなく、私の身の回りにも色々なことがありました。旧友の御婆様が亡くなったこと、高校時代の友人が亡くなったこと、ドラクエモンスターズ(テリーのワンダーランド)を完全攻略したこと、このサイトの掲示板を移転したことなど、枚挙にいとまがありません。
 greathelpさんのサイトが今年の10月で閉鎖するのは誠に残念に思います。しかし、これもgreathelpさんの天命なのかもしれません。また、greathelpさんのサイトはウェブログ形式で続けられているとのことです。
 最後になりましたが、ストーリーの一部改変を承諾してくださり、クリアまで見守ってくださったこのゲームの『真の神』のgreathelpさん、そして最後までこのゲームプレイ日記をここまで読んでくださった皆様に御礼申し上げます。


 全ては天命です。

 (BGM『ときめきをBelieve 〜アルスラーン戦記2version〜(谷村有美)』)


2022/09/26


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