本当にドラミはドラえもんより優秀か?


 ドラミちゃんと言えばご存じ、ドラえもんの妹です。ドラえもんと同じオイルを使っているので兄妹であることは有名です。そして、ドラえもんは上の部分の薄いオイル、ドラミちゃんは下の部分の濃いオイルを使っているから、巷間では「ドラミちゃんはドラえもんよりも出来がよい」とされています。特に「ションボリ、ドラえもん」の話ではそれが露骨に表現されています。
 では、本当にドラミちゃんはドラえもんよりも優秀なのでしょうか。
 私は、実はそうでもないと感じてならないのです。
 まず、ドラえもんはそれだけで紹介文が書けますが、ドラミちゃんは必ず「ドラえもんの妹」と、ドラえもんの名前を借りないと紹介文が書けません。つまり、ドラえもんの存在なくしてはドラミちゃんは語れないのです。
 それから、自分もしくは他のメンバーが「この窮地はこの道具でしか切り抜けられない」場面をドラえもんは悉く切り抜けています。ドラミちゃんは「ジュラ紀でドラミが大ピンチ」で失敗したことがあり、このときはドラえもんの助けがなくてはドラミ一行は全滅していました。
 また「友情伝説ザ・ドラえもんズ」では、ドラえもんの発言とドラミちゃんの発言は重みがまるで違います(無論みんなドラミちゃんの優秀さを知っているのですが、ドラえもんの発言が鶴の一声になることが多く、ドラミちゃんでは到底太刀打ちできません)。

 こうしてみると、ドラミちゃんは当初からの「ドラえもんのピンチヒッター」の域は脱していないようです。尤も人気は疑いようもないほどで、ドラミちゃんは「幸運の女神」と呼ばれるほど視聴率を上げるそうです(但し、これは飽くまでも以前のドラミちゃんに限った話ですが)。
 まあ、結論を言うと、兄妹それぞれによいところがあり、優劣つけがたいというところでしょうか。
 これは、現実の世界の人々にも当てはまることかも知れませんね。

2006/09/03


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