今年小学校6年生になるT.M.君へ


 今年の4月から小学校6年生になるT.M.君へ。
 素敵な夢をどうもありがとう。

 君との出会いは、2005年の夏でした。
 当時4年生だった君も、4月からはもう6年生。しかし、その進級を祝うことはできなくなりました。なぜなら、君ははるか遠くへ行ってしまうからです。4年生の頃から、自分の夢や日常のいろいろなことを君は私に話してくれました。一つ一つが面白く、楽しくて決して飽きることのない毎日でした。
 一時期私は夢を失いかけていましたが、君のお陰でずいぶんと学ぶことができました。そして、失いかけていた夢を取り戻すことができました。君はそうは思っていないかもしれませんが、実は私のほうが君から教わったことが多いのですよ。
 君が私に与えてくれた力は、お金などでは決して買うことのできない、計り知れないほどの価値があると、今でも確信しています。
 最後まで笑っていてくれた君に、深く感謝します。大変お世話になりました。

 また、いつかどこかで会うときが来る日まで。別れの言葉ではなく、再び会うまでの遠い約束として――。

2007/03/17


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